徘徊のリスクは家族にも影響する

認知症をわずらっている高齢者が徘徊をすると、本人はもちろん、家族の精神状況にも多大な負担がかかり、心身ともに、様々なリスクがあります。どのようなリスクがあるのか、詳しく調べていきましょう。

まず、高齢者が徘徊をすることで起きるリスクですが、一番に思いつくのは、「怪我」「行方不明になってしまう」「踏切や公園の池に入るなどの危険行為」などの身体に害を及ぼすようなものです。車と接触事故を起こしたりする危険性ももちろんありますが、自分の居場所が分からず家に帰ることができなくなってしまうことも多いようです。さらに、その際に脱水症状や熱中症になってしまい、道端で倒れてしまうようなこともあるかもしれません。

また、そのリスクは認知症を患っている本人だけではなく、家族にも影響を及ぼします上記であげた通り、認知症患者本人は、家族に時間や場所などを告げることもなく家を出て行ってしまうので、家族の介護疲れも相当なものになってしまいます。そうなると、家族が疲弊して、身体を壊してしまうというリスクも抱えていまうことになるでしょう。目を離さないといっても、24時間監視しているというのは無理があります。

徘徊への対策を取ることはもちろんですが、それによって介護する家族も疲弊しないように心掛けることが大切です。まずは、自分の生活=介護にしないことがポイントといえるでしょう。介護が軸になりがちな生活ですが、頼れる行政などは頼り、介護ばかりの生活にならないようにすることが大切です。家族に認知症患者がいると、どうしてもその人中心の生活になりがちですが、本人も家族も、なるべくリスクを負わない生活を心掛けると良いでしょう。