認知症について学べる資格

徘徊をしてしまう高齢者の多くが認知症を患っています。認知症の高齢者と関わることが多い介護士がケアを行う場合、日々勉強することが必要です。認知症ケアは、高齢者一人ひとりで異なるため、容易ではありません。認知症について学び、頭では分かったつもりになっていても、大変な場面に遭遇しやすい認知症ケアは、一筋縄ではいかない面もあるでしょう。認知症の症状を理解して対応できるようになるためには、さまざまな方法がありますが、その一つに資格を取得する方法があります。

認知症に関する公的資格保有者は、職場での評価にもつながります。公的資格として挙げられるのは、認知症介護の基本的な知識や技術を習得できる認知症介護基礎研修、基礎研修の上のレベルの認知症介護実践者研修等です。これらは、認知症ケアに携わる介護士におすすめの資格です。技術の指導にあたるレベルになることができる認知症介護実践リーダー研修、認知症介護指導者養成研修といった資格もあります。

民間資格で有名なものは、認知症ケアの技術を向上させることができる認知症ケア専門士です。一般社団法人日本認知症ケア学会が認定していて、認知症患者さんをケアする職場内で十分活躍できるレベルになれる資格といえます。受験資格には、認知症ケアの実務経験が求められ、1次試験と2次試験に合格することで取得できます。

さらに認知症ケア上級専門士は、認知症ケア専門士の上の位に値する資格で、取得するとリーダーの立場として業務にあたることができるようになります。資格を取得し、認知症についての深い知識や高度な技術を身に付けることで、認知症ケアの質を高められるでしょう。